そんなに悪くはないよ。『ショーガール』
2017年 07月 20日
商業的に大ゴケした上、ゴールデンラズベリー賞七部門受賞と、ほぼ総ナメ。
名実共にアレな映画の代名詞として有名な本作。
わたくしも全く観る気はありませんでしたが、
偶々、
ホントに偶々録画してあるのを見付けて、チャレンジしてみました。
早速結論からゆーと、ぜんぜん出来の悪い映画じゃなかった。
バーホーベン監督らしいクオリティを保持した、アメリカ向けのハリウッド映画でしたよ。
じゃあ何が問題かってーと、「アメリカ向け」の部分。
アメリカ人ってこーゆーのが好きなんでしょ?
とゆー、
ある意味、偏見が誇張された、
ある意味、リアルな「アメリカ」の姿を、
バーホーベンが底意地の悪さ全開で応えて作ってしまったのが、本作ではないのかな。
無邪気な形で。
エリザベス・バークレー演じる主人公のルックスも性格も、演技も含めた全てが計算された、
(「アメリカ」の)不気味の谷に見えるのではないかな。
だからこんなにも嫌われるとゆーか、
意図的に嫌悪感を刺激してるよーにしか思えませんでした。
だって、
少女マンガのライバルキャラ…じゃなくて、
主人公に嫌がらせをする為だけに登場して後半出番が忘れられるよーな四番手ぐらいのキャラが、主人公だからな。
なので、
逆によくここまでやったわ、バーホーベン、と、評価したい気持ちでございます。
それと、
劇中で明かされる主人公の過去を整理してみると、ロッキー山脈に沿うよーに南下しており、
ラストは、ベガスからロスへ向かう車のショットで終わります。
コレはつまり、
ショービジネスが「舞台」から「スクリーン」へ移行した暗喩であり、
もし続編があったならば、
とゆー、まったく意味のない予想であるが。