映画のまとめ 『バーチャル・レボリューション』、とか。SF四本。


バーチャル・レボリューション [DVD]

マイク・ドプド,ジェーン・バトラー,ヨヘン・ヘーゲル,マキシミリアン・プーレン/アメイジングD.C.

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 「バーチャル」と「マルチ」が付くモノには気をつけろとは、古の昔から伝え聞く格言ではあるが。
 某たまふるの「ブレードランナー企画」で高橋ヨシキさんが本作を推薦しており、
 丁度WOWOWでも放送されたので、観てみた。

 うむ。
 確かにコレは、「ブレードランナー」である。
 2047年の未来が舞台の、レプリカントがいない「ブレードランナー」。
 代わりに世界中で蔓延して問題になっているのが、「アバター」とゆーバーチャルな世界。
 (「ゲーム」とゆー表現はされず、あくまで仮想世界)
 多くの人間が現実から逃避するよーに仮想世界へ没入しており、
 社会発展が停滞するとゆーディストピア(まさに)。

 主人公はこの「アバター」が絡んだ殺人事件を追うことになるんだけど…。
 仮想と現実、どっちの事件で、何が問題なのか。
 正直、情報が整理出来なくて、少しストーリーを見失いかけました。
 説明が少ないのは本家っぽいけど、語り口がちょっと…。

 またこの世界のデッカード(仮名)は腕利きらしいけど、失敗ばかりで良いところがない。
 活躍するのはムリヤリ手伝わされる、亡くなった妻の弟のハッカー。
 うん、
 ハッカーが要ればね、大概解決するから。
 んで、
 なんやかやあって、犯行はテロリストグループに因るものだと判ります。
 彼らはバーチャルな世界からプレイヤーを強制ログアウトさせ、人類を仮想世界から解放させるのが目的だったのです。
 立派です。
 自らもアバターにどっぷりハマっているデッカード(仮名)は、
 テロリストを止めるか否か、板挟みとなります。

 はたしてデッカード(仮名)の選択わ!

 とゆー結末に、驚きましたよ。
 そっちかい!? と。

 実際、低予算かどーかは判らないけど、
 「ブレードランナー」の世界をコピーしつつ、バーチャルな世界も描く、
 じつはかなり作り込まれた本作。
 文明の発達が人類を進歩ではなく堕落させ、
 仮死状態の未来とゆー光景を提示したのは、野心的であり、リアルだと思う。

 しかし「ブレードランナー」っぽいとゆートピックよりも、この結末の方が衝撃でした。。。


ダーク・グラビティ [DVD]

ロビン・ダン,エイミー・ベイリー,ブレンダン・ベイザー,エンツォ・シレンティ,ミア・ノードストロム/アルバトロス

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 何が「ダーク」だ。世界観か?
 「グラビティ」は、よく判らん。
 なんかスゴいフリーエネルギーの実験してたけど、
 それか?
 それが、グラビティか?
 そしたら実験中に誤差が生じて、大爆発。
 目覚めたらパラレルな世紀末の澱んだ街角で僕らは出会った!(元嫁と)

 イマイチな邦題の話を始めたと見せ掛けて粗筋を消化する小技は如何でしたか?
 まったく伝わっていないと思うので、結局また粗筋を説明しますが。
 スゴい実験中に大爆発が起きて、
 気が付けば、七秒時間が進んだパラレルな世界へ。
 元の世界へ戻る戻るぞー。
 とゆー、村上龍みたいなパラレル系のSF。

 このテンションでお判りだと思うが、かなりの安普請なSFで、雑。
 爆発事故の真相も、株式の不正操作の為(七秒先の未来が判るから)とか云ってたけど、
 世界滅んでるやん。
 元の世界へ戻す方法も、ある人物から受け取ったコンピューター・ウイルスが鍵になるんだけど、
 受け取ったのは爆発前だから、パラレル関係ないと思うし。
 ウイルスを阻止しよーとする側の、阻止するその理由もよく判らん。
 世界滅んでるのに。

 衝撃的に唐突なラブシーンは雑過ぎるし(少し村上龍っぽい)、
 クライマックスで何も出来ない悪役はアホ過ぎるし、
 そもそも爆発の実被害とか、どーなってんの?
 パラレルの前に、なんで死なないの?

 と、言い尽くせないほど粗だらけな本作ですが、意外と面白かったのですよ。
 パラレルな世界で混乱しながらも、何とか真相を探るために苦心する主人公の姿が。
 (カウンセラーはちゃんとセクシーな格好してるし。世界が滅んでも)

 脚本がゴミでも、
 巧いヒトが撮るとちゃんと面白くなるのだな、
 とゆー、勉強になるエイガでした。


カリキュレーター [DVD]

エフゲニー・ミローノフ,ヴィニー・ジョーンズ,アンナ・シポスカヤ,ニキータ・バンフィーロフ,キリル・コザコフ/アメイジングD.C.

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 ロシア産のSF。
 まず、だいぶ説明します。

 星々に人類が移住する未来、のお話。
 ある星では支配的な統治が行われて云々。
 凶悪犯や政治犯のよーな重罪人には、「放逐」みたいな刑罰が執行される。
 広大な沼地に放り出されて、遠くへ行けーって。
 沼地には不気味で残忍な生物とゆーか植物みたいのがたくさんおって、人々は逃げ惑います。
 真っ黒くろすけ(みたいな生物)を食べながら。

 目指すゴールがあるとかないとか、あるとかないとか、話しておりますが、
 脚本が悪いのか翻訳が悪いのか、会話がチグハグしており要領を得ません。
 サバイバルと思想的な話とSF設定って、こんなに噛み合わないものなのだな。
 しかし。
 地平線まで広がる沼地と不気味なクリーチャーの描写は素晴らしく、一見の価値はある。

 オチがまた、
 すげーブラックな結末で、呆気にとられます。


 邦題がミスリードになっておりまして。
 意外と効果的に機能してるので、判断に迷う。
 原題は「INKARNACIJA」。
 ネットで翻訳してみたら、
 クロアチア語で「化身」とゆー意味。らしい。
 何となく意味深だけどイメージ的には連想し易く、作品の幅が限定されるので、
 邦題の方が優れている気はする。
 只、
 「タイム」が余計なんだな。「ループ」だけでよい。
 (そしたら、
  いつの間にか余計な副題、「7回殺された男」なんて付いてるし)

 街中のベンチで目覚めた男は、一切の記憶を失っていた。
 理由も判らず仮面の男たちに追われ、命を奪われるも、
 気がつけばまた同じベンチで目覚めていた…。

 同じ時間、同じシチュエーションが繰り返されるとゆー、セルビア産のサスペンス。

 オチが。
 オチが微妙な気がするも、
 そこへ至るループ描写がスリリングで楽しい。
 実際に街中で撮影されたロケの迫力と説得力が良い。

 微妙と云いつつ、個人的にはオチに不満はなく、満足した一本でした。

 正確には、SFではないんだけども。


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by y.k-ybf | 2017-11-20 11:36 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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