『ノロイ』 (5/100)
2006年 08月 24日
ホラー映画が好きとゆーと、
「怖いのとか好きなんだ」
「怖いの平気なんだ」とか言われるが、そんなことはございません。
めちゃくちゃ怖がりでございます。
似たような問い掛けに、「ユーレイとか信じてるんだ?」ってのがございます。
誰もが一度は耳にして、口にするようなありふれた問いではありますが、
じつは重要な意味が込められているのでございます。
「ユーレイ」を、「信じている」。
信じているとは、何か。
正確には、「ユーレイとか、見たことある?」、
あるいは、「見られるの?」で、あろう。
意味合いとして同様に使う場合もあろうが、
それにしても、「信じてる?」とは、何か。
信じるから、見えるのか。
見えるから、信じるのか。
ややこしくなる前にはっきり言ってしまうと、「信じる」わけなどないのだ。
見えても見えなくとも、「信じる」わけではない。
この言葉の意味は、
じつは逆にあって、「ユーレイを信じていない」側にこそ、ある。
ユーレイは信じない。何故なら、「べつの何か」を信じているから、なのだ。
我ながらチンピラみたいなこじつけだが、もうすぐ終わるので我慢してください。
「べつの何か」とは、それぞれ違うものなので説明はできませんが、
要は、
誰もが「べつの何か」を信じちゃってるわけだ。
自分とか、友人とか、親とか、
習慣とか、常識とか、体裁とか、お金とか。とかとかとか。
そんなそんな信仰下にあるわけで、
意識、無意識に突き動かされて生きているわけだから、
正しいだとか間違いだとかを暴力にしてはいけない。
フツーとか、常識だとかを凶器にしては、いけないのだよ。ジョバンニ。
お父さんが、ラッコの上着をもってくるよ。
さて、『ノロイ』であるが。
これはどっちかってーと、『ジャージー・デビル・プロジェクト』の影響を受けた作品である。
都市伝説でありそうな、
お蔵入りになった心霊ビデオといった設定であるが、
フェイク・ドキュメンタリーとして、とても良くできている。
お気楽に楽しんでほしいものであります。
ノロイ プレミアム・エディション
/ ジェネオン エンタテインメント
ISBN : B000CFWQH8