『Rock 'n' Roll』/John Lennon(018/100)
2008年 04月 24日
ジョン・レノンのソロワークを聴くにあたって、
最大の障壁になるのは、、
障壁とゆー表現は失礼ではありますが、、、オノ・ヨーコの存在であります。
なぜならば、
いくつかのアルバムでは、彼女が唄っている歌が収録されているから、なんだけども。
まず 前提として言っておかなくてはいけないのは、
オノ・ヨーコは優れた前衛芸術家であるとゆーことで、
シンガーソングライターでも大衆向けのコピーライターでもないとゆーこと。
そんなヒトの曲が、ジョン・レノンのアルバムに並んで収録されているのだから、
違和感があって当然なのだ。
むしろ無いほうが不自然なぐらいだ。
で、全部のアルバムを聴いてみた。
聞き慣れてきたので以前よりは気にならなくもなったし、
おもしろいとも思えるようになってはいるけども、
全体的にアルバムをみる場合、
やはりオノ・ヨーコのトラックのところだけ、引っ掛かってしまう。
悪いわけではないんだけど。仕方ないなあ。
と、ゆーわけで、選んだのが、『Rock 'n' Roll』。
カバーアルバムなので抵抗もあり、ほとんど『イマジン』で決まりかけてたんだけど、
まとまりが良かったので、こっちを選びました。
全曲カバーだけど、
逆に、ジョン・レノンらしさが出ているアルバムだとおもいます。
それと、
再リリースされたリミックス&デジタル・リマスタリング盤が、とても良かった。
混ざったり、潰れてしまった音がクリアになって聞こえるし、
ボーカルも、息を吹き返したように、フレッシュになっている。
さらにボーナストラックも、アルバムのムードを壊さぬ程度に加えられていて、
ビートルズのメンバーへの(些細な)メッセージもあったりするので、ございます。
有名な話だけど、
元々、このアルバムのプロデューサーは、
「拳銃を持つ男、フィル・スペクター」だったんだけど、
完成間近のマスターテープを持ち逃げするとゆー、奇行中の奇行をやらかしてしまいまして。
その後、無事マスターテープは戻ったんだけど、
損傷が激しく、再レコーディング後、リリースとゆー、
まー、希有な経過をもつアルバムで。
しかもフィル・スペクターは、音を壁みたいに塗り固めちゃうヒトで、
最後はジョン・レノン自身でプロデュースしたんだけど、
出来上がったものは、音の判別は難しく、ミックスも平坦な印象を受けます。
そのオリジナルは、オリジナルの味わいはあるけれど、
やはり個人的には、再リリースされたモノのほうが、良く感じます。
ロックンロール (リミックス&デジタル・リマスタリング) (CCCD)
ジョン・レノン / 東芝EMI