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[ 2015-11 -18 21:21 ]
2015年 11月 18日 ( 1 )
『ラスト・ナイツ』、観た。
2015年 11月 18日
あの、
紀里谷和明の最新作。
前作『GOEMON』が09年なので、単純に考えると6年ぶりの新作となる。
(製作に5年掛かったみたいだけど。)
紀里谷とゆーと、
デビュー作の『CASSHERN』、次作の『GOEMON』が、語り草になるほど評判悪くて。
そーゆー意味での、
因みに、わたくしはそこまで評価低くないんだけどね、紀里谷。
さて。『ラスト・ナイツ』。
結論から先に云ってしまふと、とてもよく出来ておりました。
水準ってなモノが映画にあるとしたら、そこは確実にクリアしてるし、
監督名を知らなかったら、
フツーに洋画だと勘違いしてたかも、
とゆーレベル。
前作まで猛威をふるっていた紀里谷独特な映像演出は微塵もなく、
その分、衣装や美術デザインに個性は注力されており、
作品のバランスも安定している。
キャストも実力派が揃ってる以上に、
様々な人種によって形成されているのが良い。
異世界観が増すのと同時に、
独自の歴史から生じるリアルさも感じられた。
そんなわけで、
映画全体のクオリティに関しては問題ない、と、おもふ。
只ね。
「忠臣蔵」が題材になっていると聞いて、嫌な予感がしたのです。
『47RONIN』みたいな例もあるから。
幸い、その予感はハズれたのですが、
別の…、と云いますか。
ホントに、
全てが想像と予測通りに進行して、展開して、終わる。
敵の監視を欺くトコや、
面白いポイントはちゃんと作ってあるけども、
ズバ抜けて優れているわけでも、新鮮でもなく。
それ以上の事は、何一つ起こらない。
まるでテンプレ化した「時代劇」を観ているよーな気分になるのです。
これは矛盾とも違うとおもふが。
監督の個性が消えると共に、
作品の特徴まで消えてしまったよーに感じられました。
個性的とゆー点においては、間違いなく、前二作のが上。
お客さんってのは勝手なもんだと、おもいますが…。
しかし、
本作のクオリティ、完成度はまた別なのでね。
「忠臣蔵」って物語に飽きるほど触れてきた世代より、
もっと二十代以下の若者や、
外国のヒトの方が、よりこの映画を楽しめるのではないか、と。
オススメですよ。
それか、
年寄り、かな…。
そーそー。
「刃傷」って言葉はミエミエで冷めるので、要らなかったかもなー。