カテゴリ:映画( 920 )

『サスペリア』 映画館で一人で観るのは難しい。


 タランティーノが感動して泣いたとか、
 賛否の評判が公開前に乱れ飛んだ、ルカ・グァダニーノ監督によるリメイク。
 全然参考にならないオリジナル版『サスペリア』の感想は、コチラ

 難解な作品ではなく、テーマが重層的に合わさっているだけで寧ろストレートな作品だと感じられた。
 オリジナルの意趣はしっかり残されており、
 そこまで改変されているとも思わなかったのは、そもそもわたくしがオリジナル版にハマっていなかったせいもあって。
 淫らな原色のイメージや露悪的なスプラッター表現を排したホラーではない何かになっても、
 気にならないどころか、断然このリメイク版の方が好みであります。
 (逆説的にオリジナル版も認められるぐらいに)

 ナチス、ベルリンの壁、ユダヤ、フェミニズム、
 赤軍、魔女、舞踏…などの重要なキーワードには敢えて触れませんが、
 一点に向けて突き進む闇の物語が、一瞬輝いて見えるのが素晴らしくて、恐ろしく思えました。
 「宗教以前の魔女」とゆー捉え方も出来るし、
 「悪魔に魂を売る」とゆー具現表現にも見えるのではなかろーか。


 ティルダ・スウィントンの例の件については、よく判らないので保留します。


by y.k-ybf | 2019-02-10 23:25 | 映画 | Comments(0)

傷だらけの栄光 『クリード 炎の宿敵』 ※えぐり込むようにネタバレ


 前作のよーな「シリーズの新たなスタート」的な側面は薄まり、「続編」らしい続編となった。
 何故ならシリーズの続編なのだから。

 本作はロッキーとアポロの息子(アドニス)に対し、
 「ロッキー4」のドラゴとその息子がライバルとして登場する。
 つまり「クリード」の続編であり、「4」の19年ぶりの続きでもある。

 最初の試合、
 ドラ息子が「白」、クリードは「赤」とゆー色の反転も象徴的で、
 二度目の決戦では舞台がロシアとなり、ドラ息子は父と同じ「赤」に帰る。
 (クリードは雪山ではなく、荒野で特訓を行う)
 更に。
 再戦に挑むロッキーとアポロの心情を描いた、「ロッキー2」。
 チャンプとなりハングリーさを喪失したロッキーの復活、「ロッキー3」。
 「ロッキー5」と「ロッキー・ザ・ファイナル」での師弟関係や家族との軋轢。そして孤独。
 これらの要素全てが含まれており、
 本作はさながらシリーズ全体へのオマージュ、リブートのよーな意志をも感じられた。

 多くは語られないけど、
 色々あったんだろなと容易に想像できるドラゴ親子が兎に角印象的ではあるが、
 わたくしはアドニスの妻となるビアンカと、
 義母メアリー二人の女性の姿が、つよく印象に残った。
 二人の数奇な人生は、
 まさにシリーズ裏の歴史そのものであり、影の主役にさえ思える。
 とゆーか本作の主役は明らかに、
 アドニス、ロッキー、そしてドラゴの「家族」であろう。

 最終的にドラゴが、
 あの時あの試合とは違う、何を選択したのか。
 そして試合後、
 アドニスが、ロッキーが向かうのは…。

 勝敗が全てではなく、闘い挑むことこそが大切だと伝える本作にも、
 「ロッキー」の遺伝子は受け継がれている。


 (ドラゴ母も、冷徹とゆーより目を逸らしたかったよーにも想えます、ね)


by y.k-ybf | 2019-01-30 23:59 | 映画 | Comments(0)

決戦はオオサカ・タワー 『ミスター・ガラス』



 さすがに、
 もう、
 ネタバレ云々の段階ではないので、
 云って、
 しまいますが、
 本作は『スプリット』の続編であり、
 『アンブレイカブル』の続編でもある、
 ナイト!シャマラン!ユニバーーース!の一作なのです。


 元々がクセのつよい作品だったので、
 在り来たりな続編にはならないだろーなと思ったら案の定、
 このアメコミ映画ならぬ「コミック」映画は、
 どえらい角度からエンタメ最深部に眠るテーマへアプローチする、意欲作でありました。

 善と悪をも越えた「存在」に迫るテーマはフィクションだけに限らず、
 何故、我々はヒーロー(英雄)を求めるのか?
 人々は物語を作り続けるのか?
 とゆー衝動の源流まで遡り、闘うべき真の「存在」を暴き出す。
 信ずる希望、可能性を守る為に。

 もう続編はないらしいけど、
 きっちり作品を広げて終わらせるのは、じつにシャマランらしい。

 新たな物語は、きっと続く。


by y.k-ybf | 2019-01-22 21:27 | 映画 | Comments(0)

『Fate/stay night[Heaven's Feel] Ⅱ lost butterfly』



 今年最初の新作は、「Fate」。
 公開から休みを挟んで行ったら案の定、パンフは売り切れ。グッズもがらんと空いておりました。
 さすがっつーか対策はしないのかw

 今作は三部作の二番目。
 ギッチギチのミッチミチに重たく詰まったストーリーなので、ヘトヘトになりました。
 (映画の)ハシゴにしなくて正解でした。

 作画クオリティも安定の凄まじさで、剣ビームが溢れまくりの大乱射。
 街の一つや二つ焼き払う勢いでしたが、主要なキャラはうつ伏せになって難を逃れました。
 過激なシーンは意外と少なく、意図的に回避していると思われます。

 もっとドロドロのグチャグチャな展開を予想してたよー! 観たかたよー!

 とゆーわけで、
 終わってもいない物語の感想は、来年公開の完結編で。

 はたしてパンフは手に入るのか!


by y.k-ybf | 2019-01-22 21:17 | 映画 | Comments(0)

その他の映画、五本。


SING/シング ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

マシュー・マコノヒー,トリー・ケリー,スカーレット・ヨハンソン,タロン・エガートン,ニック・クロール/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

undefined


 エルトン・ジョンのトリビュートにボーナストラックでスキマスイッチのスキマさんが参加していたので、
 何でや? と思っていましたが、
 この映画で歌った曲なのだね。吹替版で。

 特に不満も感じられない楽しいエンタメ映画だけど、
 スッキリと賞賛できないのは、やはり『ズートピア』を観てしまっているから。
 そもそも方向性が異なるし、
 本来のファミリー向けアニメでは本作の方が主流なんだけど、
 一度その可能性を知ってしまうと、キャラクターやテーマの奥深さを無意識に比べてしまう。致し方ない。
 『ズートピア』が尖りすぎてるんだけどね。

 字幕と吹替両方観ましたが、吹替がとてもよく出来ています。
 長澤まさみは意外なほど歌が上手いし、トレンディエンジェルのハゲてる方もまったく違和感ないし、
 スキマスイッチのスキマさんもハマっておりました。
 MISIAも役柄にピッタリとゆーか、あの歌唱は彼女でないと難しいでしょう。



 06年公開。

 あだち充原作の青春恋愛部活物語の、実写映画化。
 原作も未読で全く興味もない題材なのに何故観たのかと問うならば、
 曇り一つない眼で答えよう、
 長澤まさみの水着姿が見たかったからだ! と。
 なのに、
 まさかの安藤なつ(メイプル超合金以前)出演に戦慄が走る。。。

 原作を知らないので映画のみの感想になるが、
 主人公の性格が淡泊で「熱くならない」設定のため、トラブルがあまり起こらない。
 終始受け身で、
 このままでいいの!? と心配になるぐらい、とても平穏で健全なスポーツ部の学生寮ライフが淡々と描かれます。
 (安藤なつは柔道部でした)

 恋愛に関する描写も薄く、
 どのタイミングで感情が動いたのか、フラグが立ったのか、分かり難い。
 代わりと云ったらなんですが、
 恋と水泳のライバル(ヒロインの幼なじみ)が車で事故り、重体に。
 厳しいリハビリを経ての復帰とゆー波乱を迎えますが、
 ライバルの悲しさか、その過程はほぼ画面には映らず、健気に看病するヒロインの姿のみ。
 あとはフツーに練習してる主人公が、他の子に告られたりするシーンばかり。
 この差はいったい何なのか。。。
 主人公とライバルのポジションを意図的に反転させているのかな?

 カメラが横へ移動しながら、歩く二人を追うシーンが異常に多くて、
 雰囲気を積み上げるのに必死だな、とゆー印象。
 時折走ったりもします。

 しかし。
 冒頭、唐突に始まる「ラフ」の説明は酷い。乱暴すぎる。
 おもわず停止ボタンを押しました。


男と女 製作50周年記念 デジタル・リマスター版 [Blu-ray]

アヌーク・エーメ,ジャン=ルイ・トランティニャン,ピエール・バルー/Happinet

undefined



 クロード・ルルーシュ監督の、76年に作られた短編。
 約9分しかないので、観るのが楽チン。
 上記のソフトに収録されているみたいです。

 全編パリを疾走するフェラーリからの映像で、
 大通りから小路まで、
 実際どれぐらいのスピードが出てるかは知らないけど、迫力が半端ない。

 ぐんぐん車を追い抜くわ、鳩は轢きそうになるわ、信号は無視するわ、
 んで最後はほっこりするとゆー、凝縮された9分間。


アンデッド刑事<デカ> 野獣捜査線 [DVD]

キム・コーツ,タイラー・ロス,ローレン・ルナ・ベレズ,ソナ・イヤンべ,アリソン・ローマン/アメイジングD.C.

undefined




 「死なない」訳ではなく、「死んでも生き返る」刑事の朝は早い。
 そんなお話。

 SEGAとかD3パブリッシャーのゲームみたいな映画で、監督はスリップノットのリーダーのヒトなんですって。
 仮面しながら撮影したのかな?

 漫画みたいなマンガだけど、意外にしっかり作ってあるのは期待以上なのか外れなのか。
 アンチヒーロー映画でもあります。


劇場版 パワーレンジャー [Blu-ray]

デイカー・モンゴメリー,ナオミ・スコット,RJ・サイラー,ベッキー・G,ルディ・リン/TOEI COMPANY,LTD.(TOE)(D)

undefined


 とても簡単に説明すると、アメリカでリメイクされた「戦隊ヒーロー」モノ。

 単純に楽しめたし、
 何よりアメリカで戦隊モノをやるとこーなるのかと、たいへん興味深かった。
 変身するまでだいぶとゆーか大半の時間を費やしましたが、
 学生として問題を抱える彼らのドラマが魅力的だったので、まったく苦にならないどころかもっと観せてほしかった。
 特にレッドに関しては、ちょっと語り足りてない気もする。
 同じようなスタイルで失敗した『ファンタスティック・フォー』のリメイクは、
 シリアスに悲劇を強調したのが悪かったのかもな。

 しかし巨大ロボの扱いに関してはまだ戸惑いを感じる。
 何故メカに乗るのか? 巨大ロボへ合体するのか?
 見得を切るのわ? 名乗るのわ?
 どーして必殺技を叫ぶのか?

 人類に解けぬ謎はまだまだ多い。


by y.k-ybf | 2019-01-07 21:18 | 映画 | Comments(0)

「怖」い映画。五本。


ジグソウ:ソウ・レガシー DVD

マット・パスモア,カラム・キース・レニー,クレ・ベネット,ハンナ・エミリー・アンダーソン/ポニーキャニオン

undefined


 七年ぶりに再起動した「ソウ」シリーズ。
 続いてます。

 苦手だけど気になるあの子的な、残虐ゲーム。
 今回も殺人ピタゴラマシーンはフル回転ですよ!

 只、ストーリーは物足りないとゆーか、シンプル過ぎて薄味だった気もします。
 途中でこの時系列はもしや? と気付きましたからね。
 いままでのシリーズではちゃんと驚かしてくれたのに。
 真のターゲットも後継者設定も、
 なんだかなぁ、とゆー感じであまりワクワクせんかった。
 明らかに要らないヒトが何人かいたよね?

 続きはまだやるみたいだけど、
 次はもっと頑張ってSA・TU・GA・Iしてね!



 ホラーなのかサスペンスなのか。
 曖昧な作りそのものがストーリーとリンクしているのが、巧い。
 ベタなよーだけど、全体に隠された仕組みもとても巧く機能しているよーに思えました。

 理由はさておき、
 不幸への微かな抵抗とゆー描写には弱いので、ぐぐぐっと高ぶるシーンが幾つかありました。
 あの娼婦のヒトは、どーなったんやろか?

 冷蔵庫に貼られている「ハンガーゲーム」とゆーメモは、馴染みがないと意味が分かり難いですね。
 (絵が完成する前に下の列の文字を当てるゲーム、みたい)

 ところで、
 スティーブン・キングの「痩せゆく男」とは関係ないの?


ストーキング・ミー 狂気の微笑 [DVD]

ジョン・ジャラット,カーリン・フェアファックス/トランスワールドアソシエイツ

undefined




 中年女性をストーキングしていた中年男性が実はストーキングされていた、と思ったら…、
 とゆー、何だかよく判らない話を、
 虚実交えて描くものだから、本当によく判らない話。

 途中から結末はだいたい想像つくんだけど、
 何が何やら…。


ドント・スクリーム [DVD]

カービー・ブリス・ブラントン,サミュエル・ラーセン,レイチェル・ディピロ,アレックス・シェイファー,ジェームズ・ランドリー・ヘバート/トランスワールドアソシエイツ

undefined



 主人公の弟が、終始キモい。



 フランスの、シチュエーションスリラー。
 リムジンに閉じ込められて酷い目にあうのです。

 恐らく大半のヒトは監禁拷問系のスリラーをリムジンでやるのだな、と予想するだろう、わたくしも思った。
 それは間違いではなく十分酷い目には合うんだけども、
 真相とゆーか真犯人が期待とはかなり異なり、残虐性もなければ詰めも甘い。
 寧ろ、抜けてるっつーか優しいっつーか。
 「痛い? 痛いの?
  ほんまに?
  シートの下に救急箱用意しといたから使ってー。痛み止めもあるよー。
  心配しないで。変なクスリじゃないから。
  でも最近は不純なクスリもあるからねーw
  ウソウソ。殺さないから。絶対。
  約束は守るから。マジ絶対。マジマジ」
 とか云いながら監禁ドライブが続くのです。
 結局自分(犯人)のミスで素性がバレるし、ノコノコ現れちゃうし。
 ほぼほぼチョコプラのコントみたい。

 スリラー的にはアレだが、
 ラスト、
 主人公が「なんやったんやーーーーー!」と、
 (観客の気持ちを代弁して)叫んでくれたら最高だったのに。

 でもこの映画って賞を取ったり評価もされてるのね。
 原題は「硝子の棺」とゆー意味で、JJばりにピカピカ光ります。


by y.k-ybf | 2019-01-07 11:03 | 映画 | Comments(0)

「恐」ろしい映画。三本。


ジェーン・ドウの解剖 [DVD]

エミール・ハーシュ,ブライアン・コックス,オフィリア・ラヴィボンド/松竹

undefined




 『トロール・ハンター』のアンドレ・ウーブレダン監督による、ミステリーホラー。

 感想に困るぐらいシンプルで、1アイデアを大切に作られた快作。
 一気に最後まで観るぐらい楽しめたのですが、、、ホントに困ります。感想に。

 その後の話も気になりますが、
 遺体が発見された家で何が起きたかも興味ありますね!(以上です)


ドント・イット [DVD]

キャサリン・ウォーカー,スティーブ・オラム,マーク・ヒューバーマン,シーラ・モロニー/アメイジングD.C.

undefined




 いつの間にやらホラー界(日本限定)では「Don't 映画」が大増殖しておりました。
 「Don't 映画」と云っても「映画ではない映画」ではなく、
 タイトルに「Don't~」が付けられた映画のことなんですけどね。主に邦題が。
 元ネタは『ドント・ブリーズ』でしょうな。
 似たような現象で『ライト/オフ』を元ネタとする「~/~ 映画」もたいへん増えております。
 ま、こーして観ているわけだから多少の効果はあるのでしょうが、
 正直、原題の方がいいパターンもあるのが勿体無い。

 因みに本作の原題は「A Dark Song」。
 ‥‥‥微妙!

 結界を張った一軒家に籠もり、
 様々な黒魔術にTRYしながら亡くなった幼い息子とのコンタクトを試みる、だけの映画。

 コックリさんじゃダメなのか。



 殺人現場が丸ごと消失する奇怪な現象を追う、ホラー色のつよいミステリー、かな。

 「丸ごと消失する」とは、
 存在の有無とかでもなく、ホントに力技で丸ごと消されているのが、斬新。唖然とします。
 その理由もまたユニークとゆーか独特で、理屈は判らんけどよく考えついたな、と。

 ホラーではないホラーの所以もそこにあり、
 物語は異様な方向へ傾くのだが、どーせなら最期まですっきりと描いてほしかった。
 もう今は大胆にやるべき。
 アイデアが良かっただけに惜しいですよ。


by y.k-ybf | 2019-01-07 10:46 | 映画 | Comments(0)

「人」の映画。五本。


ドリーム [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

タラジ・P・ヘンソン,オクタヴィア・スペンサー,ジャネール・モネイ,ケビン・コスナー,キルスティン・ダンスト/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

undefined


 物語の中心となる三人の女性が兎に角素敵で、美しく、魅力的で、個性が輝いていた。
 もー金言とゆーか人生の間違い探しとゆーか、
 「正しさ」さえ時には間違えるのだから、気付け! とゆー、人間賛歌の映画だと思う。

 あのトイレのプレートを壊す場面や、
 遂に上司が名前を呼んでくれた場面が素晴らしく、泣けました。

 とゆーわけで、わたくしが絶賛する余地など残ってない傑作なので、
 改めて、
 邦題問題について述べたいと思う。

 この映画には当初「わたしたちのアポロ計画」とゆー副題が付けられていました。
 本編をご覧になればすぐに判りますが、
 本筋は「アポロ計画」ではなく、その前に行われた「マーキュリー計画」なのです。
 ハッキリ云って「アポロ計画」は関係ありません。
 この奇天烈な事態に対して強烈なバッシングが起こり、
 無事副題はカットとなり、『ドリーム』とゆー邦題だけが残りました。
 (この邦題も如何なものかとゆー批判もあり、
  確かにどーかと思うけど、キング牧師の映像も使われているのでギリでセーフかなと)
 カットしたから万事OKとゆー単純なことではなく、
 そもそも何故こんな邦題が付けられたのか?
 なのだが、
 それについては見解も発表されており、
 要するに、「アポロ計画の方が有名だから」とゆー理屈らしい。
 つまりこの映画を観た観客が、
 「アポロ計画は本編と何も関係なかったけど、副題に「アポロ計画」が付けられたのはマーキュリー計画よりも知名度があるから仕方なく付けられたんだなー、納得納得」と、
 全てを察して帰宅してくれると思ったとゆーことだ。

 うん、
 バカなのかな?
 その浅い知恵が不憫過ぎる。
 こーゆー「仕事」を見せられると、
 映画なんて流行るわけないわ、と思えてしまいます。
 つか原題の『Hidden Figures』が秀逸なんだから、そのままで良かったんだよ。ままで。


オレの獲物はビンラディン [DVD]

ニコラス・ケイジ,ラッセル・ブランド,ウェンディ・マクレンドン=コーヴィ,レイン・ウィルソン,マシュー・モディーン/トランスフォーマー

undefined



 完全に狂人(実在)についての映画なんだけど、
 不思議と優しい視線で描かれる、ニコラス・ケイジのアッパー映画。

 基本善意で行動している彼はインターネッツを擬人化したよーな存在でもあるが、
 仮想敵がいないと迷走してしまうアメリカそのものを体現しているよーにも思える。

 恋人役のウェンディ・マクレンドン=コーヴィがたいへんキュートで、
 二人の関係を眺めているだけでも楽しいが、
 それ故にラストのあの眼差しが、深い印象を残す。


ドム・ヘミングウェイ [Blu-ray]

ジュード・ロウ,リチャード・E・グラント,デミアン・ビチル,エミリア・クラーク/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

undefined



 ジュード・ロウが主演と知り、驚きました。
 あの洒落た優男なイメージ(※あくまでイメージ)のジュード・ロウが、
 こんな狂犬ビールっ腹のおっさんを演じるとわ。
 いつもの安っぽい例えをすると、
 レフンの『ブロンソン』をヒュー・ジャックマンで『トレインスポッティング』風にリメイクしたよーな作品で。
 痛快で自業自得なストーリーに共感は難しいけど、
 英雄ではなく、どこまでいってもロクデナシなジュード・ロウの熱演が素晴らしいです。


オリエント急行殺人事件 2枚組ブルーレイ&DVD [Blu-ray]

ケネス・ブラナー,ジョニー・デップ,ペネロペ・クルス,ジュディ・デンチ,デイジー・リドリー/20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン

undefined




 観たよーな気もするんだけど記憶はなく、原作も未読。

 アガサ・クリスティー原作の、リメイクとゆーか何度目かの映像化。
 監督と、主演のポアロを演じるのがケネス・ブラナー。

 なんか落ち着きのない映画で、
 細かい情報がぎゅうぎゅうに詰め込まれている割に、各々のキャラは描き足りぬまま事件が起こる印象で。
 なんでこんなに尺が足りない感じなの? と、冷静に眺めてしまいました。
 何よりポアロの違和感が拭えず、
 こんな熱血漢で威圧的なキャラでしたっけ? ポアロ。
 アクションシーンまであるし。

 とは云ってもさすがにクリスティーなので、
 意外な真相は面白かったし、その後のオマケもよかったわ。
 次は、アレか…と。


 さておき。
 ジョニー・デップはまたまた、こんな微妙な感じになってしまって。
 そろそろ本格的にマズいのではないか。。。


チェンジリング [Blu-ray]

アンジェリーナ・ジョリー,ジョン・マルコヴィッチ,ジェフリー・ドノヴァン,コルム・フィオール,エイミー・ライアン/ジェネオン・ユニバーサル

undefined


 イーストウッドのこの映画、まだ観てないやー。
 と軽いノリで観始めたらずっしり系で、面白いけど嫌な話。

 イーストウッドなりのサイコパス映画への返答のよーな気もしました。
 お前らが楽しんでるサイコパスってのはこーゆー奴だろ?
 と。


by y.k-ybf | 2019-01-07 10:33 | 映画 | Comments(0)

『ダークタワー』へ、再び。


ダークタワー (オリジナルカード付き) [AmazonDVDコレクション] [Blu-ray]

イドリス・エルバ,マシュー・マコノヒー,トム・テイラー,キム・スヒョン,フラン・クランツ/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

undefined


 昨年(18年)映画館で『ダークタワー』を観た際に、
 半ば確信的に爆睡した罪悪感から生じた「ダークタワーの呪い」なるものがありまして。
 財布を忘れる、インフルにかかる等々、自分的には珍しいアクシデントが連発。
 この呪いを解くにはもう一度『ダークタワー』を観なくてわ! 向かわなくてわ!

 とゆーわけで、

 観たぞ『ダークタワー』!
 呪いは解けたぞーーーっ!!

 と、設定を設けては人生を楽しんでいるわけですが。
 さておき。
 原作の長大さに比べ、意外なほどコンパクトな形となった本作。
 らしいと云えばとてもらしいキング映画なんだけど、このシンプルさはプラスに働いていると思う。
 「ダークタワー」の「第一章」としては、及第点ではないかな。

 で、続きはあるの?


by y.k-ybf | 2019-01-07 10:08 | 映画 | Comments(0)

夜の闇を抜け、帰るべき家も無し。『ウォリアーズ』


ウォリアーズ [DVD]

マイケル・ベック,ジェームズ・レマー,トーマス・ウェイツ,ドーシー・ライト,ブライアン・タイラー/パラマウント

undefined



 ウォルター・ヒル監督作、79年公開。
 ずっとずっと観たかった映画だけども、観るのが勿体ない。
 とゆー気持ちを理解してもらえるだろうか。
 そんな映画。

 個性的なチームの面々が集結するオープニングが、あまりに最高過ぎる。
 様々なチームカラーで表現されるポリシー、その多様性に感動と共に興奮する。
 舞台となる当時のニューヨークはまだラクガキとゴミが散乱しており、
 ある意味、
 イメージままのダーティなニューヨークで、ビリビリ痺れる。
 一度もニューヨークなどへ行ったこともないけど、
 あのボロい電車に揺られる感覚と、夜明けに見渡す街の光景は、
 誰もが共感できるものではなかろうか。
 懐かしさと窮屈さみたいなものを。

 モラトリアムな視点なら、卑劣な小悪党にも同情できる。
 自由を奪われたくなかったんだよな、きっと。
 やっと見つけた自分の居場所を。

 見事な青春映画だと思う。


by y.k-ybf | 2019-01-06 21:50 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo
プロフィールを見る
画像一覧
更新通知を受け取る