カテゴリ:映画( 892 )

ジョージとジョンの映画。三本ぐらい。


 11年公開。

 本作はミュージシャンの側面より、
 ジョージとゆーアーティスト個人の遍歴をメインにしており、興味深く楽しむことができました。
 有名な、エリック・クラプトンと妻を取り合ったエピソードにも突っ込んでおり、
 濃くはなくとも初めて知る話も少なくなかった。
 (ゲットバック・セッション時の、ポールとやり合うシーンもちょっとだけあるよ)

 ジョージの存在ってのはなかなか象徴的で。
 他のバンドならメインのソングライターにも余裕で成れただろーけど、
 ジョンとポールとゆー存在無くして彼の才能が開花したかと云えば、答えに困る。

 インド文化に傾倒したのも、
 バンド解散後、有名無名のミュージシャンやアーティストから慕われ、親交がもてたのも、
 彼がそんな「第三のビートル」だったからではないだろーか。

 あまりに強烈な光と影を同時に浴びるとゆー希有な人生は、知るほどに魅了される。


ジョージ・ハリスン & フレンズ コンサート・フォー・バングラデシュ デラックス・パッケージ (初回限定版) [DVD]

ジョージ・ハリスン,レオン・ラッセル/ワーナーミュージック・ジャパン

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 ついでに「コンサート・フォー・バングラデシュ」の映画とドキュメンタリーも観たよ。

 このコンサート、
 観たい観たいと思いながら今の今までズルズル先延ばしにしておりまして、
 そーゆー感じもジョージっぽいな。(完全なる責任転嫁)

 詳細は軽やかに省くとして、
 異常なほど豪華なメンツが集結したのはジョージが中心にいたからで、
 ビッグネームばかりが並ぶのにアットホームな雰囲気があるのも、まさに彼とゆー存在を象徴しているよーだ。
 (ジョン・レノンも参加の打診は受けていたよーだけど、残念ながら実現しなかった)

 ボブ・ディランの登場や、
 メンバー本人によって演奏されるビートルズ・ナンバーが目玉であるのは間違いないけど、
 個人的には、
 ジョージとクラプトンがギター、
 リンゴ・スターのドラム、
 クラウス・フォアマンのベース、
 オルガンがビリー・プレストンで、
 ボーカルがレオン・ラッセル、
 バックバンドがバッドフィンガーで演奏される、
 ストーンズの「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」が驚愕のピークで、身震いしましたよ。
 嘘みたいな夢でも見ているよーで。
 こんなコトやってたんだねー、ジョージ。偉いわあ。

 とゆー演奏はどれも素晴らしかったのですが、
 じつはこの年(71年)、
 この盛大なチャリティーコンサートをやったとゆー意味合いは大きく、
 当時ロック界隈ではダーティーな事件が続いており、
 幻想が解けたロック・ミュージック復活の兆しとなったそーな。(しかもビートルズのメンバーが、だ)

 実際ロック・ミュージックがどー変わったかはさておき、
 チャリティーとゆーフェスが以後定着したのは確かで、
 いちばんそーゆーものに縁が無さそうなジョージから始まったってのも、愉快な話だ。


 タイトル通り、
 ジョンと「アメリカ」との闘争を軸にしている。
 アメリカとゆーか、ニクソン政権下のFBIが主な相手だけども。

 如何にジョン・レノンとゆー存在の社会的影響が強く、政府から危険視されていたのか。
 そこに焦点が絞られているため、音楽的側面は当然抑えられている。
 なので、
 ニクソンとゆー時代のヤバさが、分かり易く描かれた映画として観ました。

 ジョン・レノンもニクソンも「個人」であり、
 その力は「政治」を動かし、また破壊している事実を覚えておきたい。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 22:02 | 映画 | Comments(0)

ホラー。四本。


アナベル 死霊人形の誕生 ブルーレイ&DVDセット(2枚組) [Blu-ray]

ステファニー・シグマン,アンソニー・ラパリア,ミランダ・オットー/ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント

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 監督は他の方ですが、ジェームズ・ワン製作の「死霊館」シリーズの一作。
 呪いの人形「アナベル」誕生秘話に迫る、スピンオフでもあるシリーズの前日談。

 過激な表現や演出に頼らず、語り口の工夫に全力を注いだ結果、
 「上質なホラー」とゆーポジションを獲得したこのシリーズ。
 本作も例に漏れず、安心の出来栄え。

 しかしホラーで安心して怖がるって、なんなのさ?
 とゆー想いも少なからずありまして。
 正直、
 どーやって評価すべきか、悩みどころではあります。

 只、
 実在する「アナベル人形」を知っていると、最期の最後でゾワッときますね。
 ここがいちばん怖かった。。。


 わたくしが観たのは恐らく、通常版。

 現実に起きた「悪魔憑き」による事件と裁判を原作とした、ホラーとゆーより法廷ドラマがメイン。
 そこが作品のイメージとは若干異なるけど、
 特殊な内容とその結論は興味深く、見応えもあった。

 オカルトの問題はここでも何度か触れているけど、
 「見ない」人に、「見えている」ことを説明するのは不毛に近い。
 「見ない」理由などないのだから。
 しかし亡くなった女性の真相が、
 まさにそこであったとゆーのも、壮絶な話であります。

 映画的には若干物足りなくも、
 盛ったら台無しになる題材だからなー。


ラスト/ナイト [DVD]

アイリーン・プランディ,ショーン・ジェームス・サットン,バレンティーナ・フェランテ,ゲオ・ジョンソン/ニューセレクト

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 イタリアのゾンビ映画。
 原題が「almost dead」。
 「死にそう(死ぬ寸前?)」って。。。

 気が付けば森へ突っ込んだ車の中で、
 周りはゾンビがうろうろしてるし、
 身体がテープで拘束されてるし、何より記憶がない!
 とゆー、
 たいへん面倒くさいシチュエーションのホラー。

 ゾンビが周りにいて車内に閉じ込められるってのがポイント。
 如何にサバイヴできるのか? って展開を期待するのだが、
 気になるのは主人公(♀)の性格の悪さでね。
 事故のショックで一時的に記憶を失った影響なんだろーけど、
 自己チュー&ヒステリックが発動してて、まあ同情できない。
 「いいから助けに来なさいよっ!」とか云うんだよ、コイツ。自分の場所も判らないくせに。
 逃げてきた仲間も見殺しにするし。

 何より情報をまとめて状況を整理するってのがまったく出来ていないので、
 観客としてすっげーイライラするの。
 最悪ですわ。(映画も)


【Amazon.co.jp限定】こどもつかい 豪華版(初回限定生産)(オリジナルリフレクターチャーム付) [Blu-ray]

松竹

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 17年公開、清水崇監督作。

 子供への虐待から始まるオープニングの生理的な嫌悪と不穏さが強烈で、
 コレは清水監督、久しぶりにキタかな!? と期待したけども、
 滝沢くんの皮を被ったローリー寺西(すかんち)がわんぱくに活躍する度、
 作品が「ほん怖」と化してゆくのが残念。
 テーマとのバランスの悪さが拭えませんでした。
 純粋に、虐待された子供たちの復讐劇でもよかったのでわ?

 終わり方の切れ味は良かったです。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 21:47 | 映画 | Comments(0)

?よく判らない? 映画。四本?


ビジター 征服 [DVD]

ジュリアン・リッチングス,リサ・フール,アダム・セイボールド,マーク・ギブソン/トランスワールドアソシエイツ

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 だからよく判らないものを、よく判らないまま作るな。
 「わたしも判らないけど…」って、ハッキリ台詞で云ったからな、遂に。

 よく判らないモノに接触したよく判ってないおっさんがよく判らない組織に拉致されてよく判らない尋問と拷問を受けてたら、
 よく判らない事態になってよく判らないモノがやってきてよく判らなくなる、お話。


 よく判った?



 コレもまた「よく判らない」系だけど、判らないとゆーか記憶が無い。
 謎のロボットとの戦闘中に意識を失い、気が付いたらケニアの留置場に捕まっておりました。

 ケニア・・・。

 とゆー、
 ちょっとだけゲームの「バイオハザード5」を思い出す、ミステリアスなアクション映画。

 正直、敵の正体も目的も、細かい事情もよく判らないまま終わるので、
 十分に「よく判らない」系なんだけど、
 緊張感を持続させるストーリー展開が巧みで、上手く誤魔化されました。
 明確にする部分と、描かない部分をきっちり分別しとるのだな。

 あと現地(南アフリカ)でロケ撮影してる説得力も大きいです。

 基本的な内容は、
 えーと、危険な自分(記憶)探しです。


ショートウェーブ [DVD]

ファニータ・リンジェリン,クリストバル・タピア・モント,カイル・デイヴィス/アメイジングD.C.

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 ある日突然、
 幼い愛娘が行方不明となり、そのショックから立ち直れない夫婦が、
 人里離れたハイテクなお家に引っ越してきたら、奥さんが電波を感じるよーになりました。
 とゆー電波系スリラー。(しかも短波!)

 カットバックされる不穏なシーンや、耳障りなノイズ。
 ちょいヴィルヌーブっぽい映像美は魅力的で、
 謎は深まり期待値は上がるも、後半のダダ滑りがヒドイ。
 要するにコレもよく判らない系で、
 自分でもよく判ってない理屈で説明されても、判らねえから。

 結構刺激の強いバイオレンスなシーンもあり、
 謎めいて美しい映像は悪くなかっただけに、シナリオが残念に思えました。

 「小難しい」話なんて簡単なんだから。
 どーせなら「分かり易い」複雑な話に挑戦してくださいな。


キル/オフ [DVD]

ラスティ・ジョイナー,シグリッド・ラ・シャペル,ローダ・ペル,ハッサン・ダレガリー/トランスワールドアソシエイツ

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 流行りのホラーを意識したよーな邦題が良くない。まったく関係無いし。
 原題の『SAM WAS HEAE』の方がミステリアスな雰囲気はある。

 不条理とゆーか、奇妙な物語系のスリラー。
 ネットでの評判はかなり散々なよーだけど、オレは好きだぜ! 楽しめたぜ!
 短いしな!

 住民の姿が一切見当たらない砂漠の街。
 繋がらない電話。虚しく鳴り響くラジオDJの声。
 そして、空に浮かぶ謎の赤い光…。
 見慣れたはずの光景から、
 いつの間にか踏み越えてしまった、奇妙な世界の恐怖。

 そこが描けていれば、もーいいのよ。その恐怖が。
 なので、
 ラスト間際の種明かし的な展開は、語り過ぎ。蛇足。
 最小限に抑えるべきだったのでわ。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 21:30 | 映画 | Comments(0)

『ザ・コンサルタント』などの、アクション映画。五本。


 『ウォーリアー』(11)のギャヴィン・オコナー監督作。
 正直この映画については語るべき枝葉が多すぎるので、早々にサジを投げる。

 「ナメてた奴が殺人マシーン」系のプロットと、
 西部劇のフォーマットを掛け合わせて語られる、社会的弱者のサバイバル。
 所詮ファンタジーのよーにも見えるが、
 最悪の中から最良のモノを掴む苦悩もちゃんと描いていると思うので、わたくしは肯定します。
 すっげー変わった映画ではあるんだけど、
 ラストの一連のシーンは堪らないものがありました。

 彼らはね、
 暗闇から手を伸ばして伸ばして伸ばして、掴んだのだよ。
 それが時として、誰かを救うかもしれない。



 主演がジェームズ・マカヴォイ。
 ヒロインとゆーかパートナーがアンジェリーナ・ジョリーで、
 この組合せ、今となっては新鮮に思える。

 「弾道曲げ」が有名な本作。
 スタイリッシュな演出に若干の古さを感じるけど、このへんが明暗をわけたのかな。。。

 繊維工場のアジトやユニークなアクションなど魅力的なシーンも少なくないけど、
 後半からラストへの展開がイマイチとゆーか、印象が薄い。

 「キングスマン」と似てるなーと思ったら、原作は同じマーク・ミラーなのね。忘れてました。


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シャールト・コプリー,ヘイリー・ベネット/バップ

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 全編POVのアクション映画。
 誰かチャレンジするだろーなと予想はしておりましたが、
 実際に観てみると、まあ落ち着かない。
 情報は制限されるし、揺れて揺れて揺れまくる映像に注意が全部もっていかれる。
 (主人公が話せないとゆー設定の影響もあるが)
 案の定、
 POV型ゲームと錯覚する場面もありましたが、
 緊迫感は意外なほどなく、やればいいってもんじゃないなと問題点を痛感しました。
 寧ろロボット対エスパーとゆー設定の方が、よっぽど興味が引かれましたよ。勿体無い。

 コレを云うと全否定になってしまうけど、、、
 普通に撮った方が面白かったんじゃないかなぁw

 オープニングがいちばん良かった気もします。。。


アドレナリン [DVD]

エフレン・ラミレッツ,ドワイト・ヨアカム,ジェイソン・ステイサム,ホセ・パブロ・カンティーロ,エイミー・スマート/東宝

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 ポスターにもなってるバッテリーを喰わえるシーンなんかないやん?
 と憤慨しておりましたら、それは続編のポスターなのだね。
 つかコレ続編作ったのか!? とゆー衝撃が今。
 やたらチープにパタパタするアクションも気になりましたが、
 06年の映画だとゆーことも今知り、いろいろ納得。

 近年のステイサムにしては知性の欠片もない過剰にワイルドな作品で、珍しいなと思ったからです。
 ワイルド過ぎてコメディになってるのも、時代。


 07年公開の、エドガー・ライト監督作。
 副題に「おれたち~」って付いてるけど、「おれたち~」シリーズではないんだよね?
 どーなの?

 評判通りに楽しいアクション・コメディで、
 何より編集が素晴らしく、緩急が絶妙。
 只、
 今の感覚で観ると結構ガチな田舎ホラーに思えて、正直怖かった。
 そしたら「わらの犬」なんてワードもしっかり出てくるので、想定済みなのだね。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 21:11 | 映画 | Comments(0)

続きはあるのか、『ウォークラフト』


ウォークラフト ブルーレイ+DVDセット [Blu-ray]

トラヴィス・フィメル,ポーラ・パットン,ベン・フォスター,ドミニク・クーパー,トビー・ケベル/NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン

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 原作は海外で人気のPCゲーム、みたいです。
 剣と魔法の世界で、人間とオークがごっつんこするファンタジー。

 監督であるダンカン・ジョーンズが、
 「指輪物語」の亜流の亜流なファンタジーを嫌ったため、独特なストーリーにはなっている。
 オークの夫婦がいたり、ハーフオークと人間の恋愛が描かれたり、思想の衝突があったりと、
 単純明快な悪役ではない。

 しかし独特なファンタジー世界ではあったけども、斬新ではない。
 原作を知らないとキャラのバックボーンが判らず、若干物足りなさもある。
 群像劇とゆースタイルが、
 ちょっと古めかしく中途半端で、じつはとてもファンタジー系の物語っぽいんだな。
 それを避けていたはずなのに。

 またこのストーリー自体も第一部とゆーより、序章っぽく。
 先を計算して作ってる出し惜しみ感が、勿体無い。
 もっとワイルドに暴走してくれてもよかった気がします。


 例のファンタジー大作三部作×2の存在は、あまりに大きすぎる。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 11:26 | 映画 | Comments(0)

こんな映画も観てますよ。四本も。



 勝手な思い込みで、
 陽気でほっこりする映画を期待していたら、鬱が更に鬱になるフランスの鬱映画。。。

 鬱病から復帰して働き始めたママさんを、病み上がりは使えねーからと会社側が一方的に解雇通告。
 納得できないママさんは交渉の末、職場での賛否投票のチャンスを得る。
 しかし投票はママさんの復帰か、ボーナスを受け取るかの選択になっており、分の悪い選択であった。
 ママさんことサンドラは、
 残された週末を使い、一人一人説得へ向かうのだが。。。

 ボーナスを諦めて私に投票して、とゆー説得行脚は、
 次第にサンドラのつよくはないメンタルにダメージを与えます。
 そもそも皆安月給で、
 訪問するほどそれぞれの家庭環境が身に沁みる逆効果は、かなりキツい。観ててもキツい。
 それでも味方してくれるヒトも現れて、
 元気になったり、落ち込んだり、お薬を飲んだり、沈み込んだり、お薬を一瓶飲んだりと、
 それでもサンドラは頑張るのです、家族の為に。

 そして遂に、投票の月曜日。
 結果は観てのお楽しみ。。。楽しみ!?


 フランスの移民難民問題も含めた、考えさせられる映画ではあるんだけど、ちと露骨でキツかった。
 この結末もね、
 うーん…と、疑問に感じましたよ。


 ソフトがあってよかった。

 原題は、「THE LETTER」。
 後半に登場する重要なアイテムを指しており、
 邦題は寧ろミスリードに近い無意味なもので、疑問が残る。
 しかし問題はタイトルではなく本編の方で、まあぁ退屈なのです。
 ずっと芝居の稽古とゆーかワークショップとゆーか、
 だらだらとした会話が続き、
 次第に(主人公の)女性作家が錯乱します。

 デビィッド・リンチがホームビデオで撮影した「バードマン」みたい、
 とゆーと無駄に面白そーに思えますが、実際は違うので要注意です。


 シュワノルドが主演の、ヒューマンドラマ。
 テロリストを全滅させたり、悪辣な航空会社を爆破したりはしませんよ。
 悲惨な航空事故の被害家族と、
 その要因となった管制官の内面に迫る、静謐な心理ドラマでもあります。

 が。
 問題はやはりシュワノルドで、
 家族を失う悲しみや孤独は伝わってくるんだけど、どっかに強さが残ってるんだよね、芯の強さが。怒りの強さが。
 そんなシュワの弱さを撮らなければならないのはかなり難しかったのではないか、などと思う。

 つかね、
 実話ベースになっているよーなのですが、そしたら事故の詳細があまりに物足りなく感じられました。
 被害家族を追い詰めたものや、管制官の心情や罪悪感の裏付けが薄く、唐突な印象が残った。



 またこんな流行りみたいな邦題を…とも思ったが、ホラーではないので偶然かな。
 原題は『INTO THE FOREST』。
 パニック系のサバイバル・スリラー。

 突然電力が止まって全米がパニックに。。。

 お父さんも不慮の事故で亡くなり、
 あまり仲が良くない姉と妹だけが、森の中の(けっこう大きな)家に残されます。
 さて、どうしよう? とゆーお話。

 コレ面白いのは、、、いや、愉快ではないんだけど、
 まだティーンの妹はお父さん子で、野趣の知識や経験があって事態に対応しようとするんだけど、
 ダンサー希望だった姉はまったく何も出来ない&やる気もなくて、
 スーパー問題児っぷりをぶりぶり発揮して、終始妹を困らせます。
 パニックとゆーより、ドメスティックなサバイバル映画。
 すんごくイライラします。

 妹の提案や意見にはやたら反対するわ、ろくに手伝わないくせにすぐ寝込むわ、
 ライフラインが断絶してるのにビデオが観たいとか音楽を流して踊りたいとか、
 貴重なガソリンを無駄に使おうとするわ、
 (彼女は被害者だけど)妊娠するわ、出産するわ、遂には…。
 姉っ!
 姉よっ!!
 と、フルコースの暴れっぷり。

 荒ぶる悪魔(姉)を健気にサポートする妹の姿には同情を禁じ得ない。
 彼氏とも泣く泣く決別したからな。姉のために。

 原作では結末までの展開にもうちょい説得力とゆーか、致し方ない感がありそーなんだけど(未読)、
 映画では最後まで姉の狂乱に付き合わされた感がつよく残る。
 ホント、ある提案には我が耳を疑いましたよ。
 正気か、と。


 そんな原作が、コチラ。



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by y.k-ybf | 2018-10-14 11:21 | 映画 | Comments(0)

さらっと讃える、『バーフバリ』前後編。


バーフバリ 伝説誕生 [DVD]

プラバース,ラーナー・ダッグバーティ,タマンナー,サティヤラージ/株式会社ツイン

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 話題のインド映画の、前編。

 「インド映画」と一括りにするのは正しくないそーなので、気になる方は調べてください。
 確かに云われてみると微妙に作風が異なる。
 クドさもエグみもなく、たいへんテンポよくスムーズに、
 且つ豪快にストーリーを展開させる手腕は見事なモノだし、
 閉鎖的な独自のノリに頼らない、研究とスキルアップの賜物だと思います。

 もしかすると、
 「特撮映画」が目指す方向は、こっちなのかも。


 実際の撮影進行は判らないけど、
 前作よりもコミカルさが増し、作風が明るくなった気がする。
 そして驚くべきは、約2/3が父バーフバリのエピソードだったとゆーこと。
 途中、
 「コレ、どっちの話だっけ?」と迷うことがしばしば。
 複雑な作りでもないのでまったく問題はないんだけど、前後編の二部構成はやや強引に感じられました。

 さておき。
 ここまで評判になり絶賛されている本作が面白いかどーかなど、愚問。
 そりゃ面白かったですよ。
 全編に描かれるインド文化そのものが魅力的で、
 CG(の使い方)にすらその影響が及んでおり、新鮮な楽しさがある。

 何より素晴らしいなと感動したのは女性の描き方で。
 守られるだけの存在ではなく、共に闘う(生きる)存在だとゆーことが、
 あの弓を射るシーンには込めていると思います。
 女性の、とゆーより、
 ヒトの意志の強さを肯定する映画なのだろう、「バーフバリ」わ。

 片方の目から涙を流す母上様とか、印象的なシーンがホントに多いです。

 ケレン味だけのインド映画ではないですよ。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 10:55 | 映画 | Comments(0)

着地失敗! ヒーロー映画。三本。


破裏拳ポリマー 豪華版 [Blu-ray]

溝端淳平,山田裕貴,原幹恵,柳ゆり菜,神保悟志/KADOKAWA / 角川書店

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 メディアを変えて作品が作り直される際にアレンジが加わるのは全然OK派なので、
 そこに不満はないけども、
 せめて、
 せめてオモシロくしてくれや!
 とゆーのが積年の願い。全人類の祈り。夢。希望。

 タツノコの「破裏拳ポリマー」が実写化と聞き、「またか」とゆー呪詛にも似た溜め息が洩れましたが、
 監督はあの坂本浩一と知り、
 アクションさえ良ければ救いになるだろうと、ハードルをガツンガツンに下げて挑みました。

 いきなり半裸マッチョな男と警察とのバトルからスタート。
 このビジュアルが、ヒドい。
 理由はちゃんとあるんだけど、
 半裸マッチョ&ガジェットとゆー組合せが、げんなりするほど決まっていない。
 デザインが死んでます。
 そんでアクションがまたトロくて、
 実際、別の方が撮ったのかも知れないけど、坂本監督作でコレをやるのかぁ…と軽くショック。

 (中略)

 クライマックスまでには何とか持ち直してくれたので余計な不満は云いませんが、
 全体的にアクションが古いよーな気はしました。

 (中略)

 BL要素って、こーゆーコトじゃないよね?

 (中略)

 仕方無い、ってのは判るけど、
 さすがにそろそろ飽きてきたとゆーか、通用しなくなるんじゃないのかな?
 こんな特撮の作り方わ。

 (いちいち云いたくもないことは、すべて中略しました)

 もう何を狙って、何処へ向いているのかさえ、よく判らない。
 限界は意外と近いのでわないかな。


マックス・スティール [Blu-ray]

ベン・ウィンチェル,マリア・ベロ,アナ・ビジャファーニェ,ジョシュ・ブレナー,アンディ・ガルシア/ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

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 アメリカの玩具を原作にした、アクションヒーロー映画。
 「トランスフォーマー」みたいなものですな。
 この玩具も映画もまったく知らず、
 アメコミではないヒーローってどんなんじゃろ? ぐらいの好奇心で観てしまいました。

 うん、
 あのー…、プロフィール以上の設定って考えてなかったの?
 と心配になるほどスカスカに空洞なストーリーで、新鮮にすら感じる古臭さ。
 云いたいことは山ほどあるけど、取り敢えず話の辻褄が雑過ぎる。
 登場人物全員が、
 「(実は自分もよく知らないんだけど…)」と頭に浮かべながら喋ってるよーな違和感が最後まで拭えなかった。

 ラスボス(敵)がまた酷い。断言。

 そしたらね、
 例のトマトのサイトで「0%」を記録したそーで。
 玩具の売れ行きが心配です。


モスキートマン [DVD]

マイケル・マナッセリ,モンティ・ベイン,ジョーダン・トロヴィリオン,ダニー・ムーニー,リッキー・ウェイン/アルバトロス

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 直訳すると「蚊男」。
 遺伝子実験で蚊の能力を得た男が云々とゆー、そんなアレ。

 蚊の能力ってそーゆーこと? などとゆー疑問に躓いたら負けた気がするので沈黙を貫くが、
 こーゆーのはダークヒーローとは違うと思います。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 10:47 | 映画 | Comments(0)

アジアの映画、四本。


牯嶺街少年殺人事件 [Blu-ray]

チャン・チェン,リサ・ヤン,ワン・チーザン,クー・ユールン,エレイン・ジン/Happinet

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 エドワード・ヤン監督、91年の作品。

 権利関係で幻とまで云われた本作。
 奇跡的なリバイバル&ソフト化だそーで、どんなもんやろ? と興味本位で観てみたら、
 3時間56分!

 長い。長過ぎる。
 ほぼ映画二本分やないか、コイツは難儀やでぇ…と、
 普段絶対使わない偽関西弁をぽろぽろ吐きつつ、再生。
 も、
 只の傑作
 最後まで飽きずに観てしまいました。つか、もっと長く続けるべき。

 台湾独立の激動の時代を背景に、少年少女の苦い青春を描くストーリー。
 と、簡単な紹介。

 昭和チンピラ映画に似た側面もあるが、そこまで扇情的ではなく、
 南国の暑さに漂白されたよーな独特の静けさがある。
 台湾は南国ではないが。

 わたくしが似てるなと感じたのは、じつは大友克洋の「AKIRA」で。
 職業訓練所だっけ? あの不良グループたちの雰囲気を連想しましたよ。
 生き生きとゆーか、
 大人の事情で不穏な時代を押し付けられた若者の姿、くすぶる心理が見事に描かれております。
 特筆すべきは、
 光と影を巧みに使い表現される刹那的情景の美しさ。
 懐かしい記憶のよーな、血生臭い温もりのよーな、
 渾然とする感覚が味わえる。



 「運命を賭けたピン」って邦題はダサいなぁ…。
 韓国産の映画だけど、こーゆーのはジャンルは何になるんじゃろ?

 賭けボーリングに明け暮れる元天才ボーラーと、
 自閉症ながら才能を秘めた少年との、どん底から這い上がる、お話。

 韓国では一時期ボーリングが大流行したらしく、
 そっから着想を得たフィクションだろーな、さすがに。
 イイ話系なんだけど、それだけでは終わらせないのが韓国映画。
 次第にリアルな人間のエゴが剥き出しに襲いかかってくるのは、間違いなく韓国映画の美点だと思っている。
 ちゃんと描くとゆー意味で。

 最終的にはハッピーなエンドになるので、安心して真剣なボウリング勝負を堪能してください。


激戦 ハート・オブ・ファイト【Blu-ray】

ニック・チョン,エディ・ポン,クリスタル・リー,メイ・ティン,アンディ・オン/TCエンタテインメント

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 『疾風スプリンター』を監督したダンテ・ラムの、13年公開作。

 八百長で追放になったボクサーと、
 破産した親の為に格闘技へ挑む青年と、不慮の事故で幼い息子を亡くした家族。
 三者三様の姿が次第に重なってゆく、ドラマ。

 近いのは「ウォーリアー」(11)で、より複雑にドラマが深くなっている。
 失った輝きは栄光などではなく、プライド、意志の強さ。
 その結末には胸が熱くなりました。

 総合格闘技の試合はやや迫力に欠け、独特なルールに疑問は残りますが、
 本作の魅力はそこではないのでスルーしましょう。

 あのダメ兄貴のエピソードも必要だと思うけど、カットされちゃったのかな?


 チュウ・シンチーの『西遊記』を、ツイ・ハークが引き継いだ続編が本作。
 監督だけではなくキャストも総取っ替え。
 チュウ・シンチーは製作と脚本だけの参加となります。

 駄作
 コレがあの『西遊記』かと我が目を疑いたくなるほどの駄作。
 尻子玉を抜かれたよーな腑抜けた映画になってしまいました。
 兎に角、
 面白くない。笑えない。
 笑えないのに笑わそうとするから、更に笑えないどころか怒りがこみ上げてくる。
 もう一時間ぐらいは経ったかな? とカウンターを覗けばまだ三十分も経っていない。
 退屈
 何が楽しいのかすら理解できない。
 ここまでくると、
 この大失敗作を誰かに伝えるためにも最後まで観なくてわ!
 とゆー何だかよく判らない使命感すら湧いてきた。

 そしたらエンディングに流れる「Gメンのテーマ」すら、何か違うの。
 詳しくないので断定はできないけど、そこもモヤっとさせるんだ!? とゆー驚愕。
 もーね、
 作品全体を「三蔵一行に化けた妖怪」のエピソードとして捉えないと、収拾がつかないレベル。


 だからコメディって難しいんだよ。
 監督が代わるとこんな大惨事になるんだから。
 とゆーことを、
 ディズニーには早く気付いてもらって、ジェームズ・ガンを復帰させてほしいです。
 (とか云ってるうちに、DCに雇われてしまいましたね。。。)


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by y.k-ybf | 2018-10-14 10:32 | 映画 | Comments(0)

怪奇とオカルト。『散歩する侵略者』と『美しい星』の、三本。


散歩する侵略者 特別版 [Blu-ray]

長澤まさみ,松田龍平,高杉真宙,恒松祐里,長谷川博己/ポニーキャニオン

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 素材はSFなんだけど、見事な怪奇映画に仕上がっている。
 『美しい星』と同じ17年に公開されたとゆーのも、面白い偶然。

 黒沢清監督は画角が怖い。
 見慣れた風景なのに、距離と角度で本来映らない「もの」を映す。不安とか邪悪とか。
 「侵略」とゆーシチュエーションとの相性がまた絶妙で、
 じわじわずるずると最悪へ引きずり込まれる快感を堪能できる。

 「観念を奪う」って行為と結果がイマイチ理解できず、
 「観念を奪われる」とは、そーゆーことなのか? との疑問は残りましたが、
 この不可解さこそが「侵略」なのかも。
 観念を奪われる人々の描写はもっと観たかった気もします。
 (前田敦子が最高でした)

 とゆーか、
 長谷川博己パートが面白過ぎて、こっちだけで一本作ってほしかったぐらい。
 彼の希望と失望が入り混じったキャラは寧ろリアルに感じられました。

 ラストの火の玉が必要だったのかは判らない。
 終末感もあっさりとゆーか穏やかに感じてしまった。
 しかし侵略者が欲した観念が最終的に世界を救ったとゆー結末は、
 いつもの黒沢作品と比べると、とても分かり易く、納得できました。


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 そんで、
 WOWOWで放送した『散歩する侵略者』のスピンオフドラマ、『予兆』を再編集した劇場版も観ましたよ。
 全五話のドラマ版は録画したディスクがあるはずだけど、行方不明で観られません(T_T)

 スピンオフとゆー形になっているけど実際は番外編みたいなもので、設定だけ共通するまったく別の物語みたいです。
 東出くんが(『散歩する侵略者』とは)別の役、侵略者として登場します。

 本作の侵略者はかなり凶暴で容赦がなく、ガイドもたいへん苦しみます。
 この両者の関係性、共犯意識や罪悪感と云った心理が本作のメインテーマとなっております。
 結末的には映画版との大きな違いが一つあり、ガイドの彼は救えたけれど…、とゆーのも興味深い。
 (原作の舞台に近い?)

 東出くんの暴れっぷりは見応えあって、病院での大虐殺シーンは必見。
 映画版を楽しめたヒトにはオススメ。

 あと、染谷くんの下半身の長さはどーなっているの?


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 原作、三島由紀夫。監督、吉田大八。
 この組合せも意外に思えたけど、
 三島がこんなオカルト小説を書いてるとは知らなかった。無知。

 本作は近年希にみる正調オカルト映画で、最の高でした。
 現実が次第に侵食される感覚が堪らない。
 ニンゲンの「信じる」とゆー力の恐さと滑稽さを描いているよーに思えました。

 わたくしはオカルトが大好物なのですが、
 するとよく訊かれるのは「信じているの?」とゆー問いで。
 「オカルトは信じると宗教になるし、
  否定すると科学(学問)になってしまうので、どちらでもなく好きなだけですよ」と応えると、
 大概、後悔したよーな微妙な顔をされます。

 美味しい水が「美味し」かったのも、空っぽの破滅ボタンが本当に破滅を呼んだのも、
 その信じる力が起こした何か、なのかも。
 そして「信じない」人々が、
 じつは何を「信じている」かが重要なのだと、いつも思います。

 いつだって世界は騙し絵のよーに、光と影が表裏一体なのだ。

 只、
 再生する為に一度は破壊が必要だけど、
 その「信じた」先に「家族」が結び付いているよーには、あまり感じられませんでした。


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by y.k-ybf | 2018-10-14 10:13 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


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