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『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』、と、「もう一つの」


 「ツイン・ピークス」まさかの続編テレビシリーズ開始に合わせて、
 旧シリーズをお浚い…するのは流石にしんどいので、劇場版だけを観返す。愚行。
 思えば旧シリーズを初めて観たときも、劇場版から先に観る失敗をしており、
 二十年経っても同じ過ちを繰り返す、己の成長の甘さを痛感する。

 また当時は流行モノに対する(個人的な)偏見がモリモリしていたので、
 旧シリーズは純粋に楽しめず、
 ストーリーが折り返されて台無しになる展開も、受け入れ難かった。
 (なので、
  ベストな「ツイン・ピークス」はジョージアのCMシリーズだったりします。)


ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間 デイヴィッド・リンチ リストア版 [Blu-ray]

シェリル・リー,モイラ・ケリー,カイル・マクラクラン,レイ・ワイズ,デヴィッド・ボウイ/パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン

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 冷静に考えてみると、
 「憧れの学園クイーンが、じつわ…」とゆー真相はドラマ本編で明かされているので、
 その生前の姿を描かれても、
 うん、知ってる知ってるって感じになるだけだし、寧ろ露骨な狂乱描写は嫌悪感を増すよーな気がして、
 観終わる頃には作品のミステリアスな魅力は半減するとゆー、
 蛇足感がハンパない。

 改めて想うのは、
 「ツイン・ピークス」は「謎解き」が重要ではなく、
 「謎」そのものと戯れながら、愛すべきキャラクターたちが右往左往する様を見守る作品ではないか、と。

 んで。
 WOWOWでは「もう一つの」と題して、
 本編では採用されなかった未公開シーンを編集したモノも放送されまして。
 確かにカットされるわなってシーンも少なくなかったけど、
 旧ドラマシリーズの「先」まで撮影されていたとは知りませんでした。

 続編の「リターン」が作られたことで、
 「もう一つの」は実質1.5と呼べる存在になったと思います。
 エンディングの意味が変わっちゃったからな。

 (最近のブルーレイ版には特典で収録されているそーです。)


 そしたら、こんなのも出るそーです。



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by y.k-ybf | 2017-07-21 23:07 | 映画 | Comments(0)

住民の半分が殺し屋。『ジョン・ウィック:チャプター2』


【映画パンフレット】ジョン・ウィック:チャプター2 監督:チャド・スタエルスキ 出演:キアヌ・リーブス、ローレンス・フィッシュバーン ほか

配給:ポニーキャニオン

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 前作から五日後(!)が舞台とゆー、「ジョン・ウィック」の続編。

 なので、
 さっさと車を返して謝ればええやん、
 と思う間もなくジョン・ウィックに襲撃されたのは、そんな理由だったのです。
 怒りもホヤホヤ。

 殴る・投げる・撃つの瞬殺ガン・フーは健在とゆーかパワーアップして、柔術がミックスされております。
 五日しか空いてないのに。

 NY→ローマ→NYと舞台を移しながら凄まじいドンパチの連続で、あちらこちらに死体の山が築かれます。
 あまりにテンポ良く進行するので、
 FPSのゲームを観てるよーな気分になりました。
 (地下鉄構内のサイレンサーでの撃ち合いは、最高でした。)

 前作の見せ場の一つだった、裏社会の「コンチネンタル・ホテル」もがっつり登場します。
 改めて気付きましたが、
 わたくしは武装の準備&装備するシーンが大好物なので、
 ローマでの一連のシーンはこみ上げる笑いが止まらないぐらい素晴らしく、堪能出来ました。
 仕立てるスーツまであんなんだからな!
 最高や。(二回目)

 またジョンっつーかキアヌ・リーヴスの銃捌き、マガジン・チェンジが見事なので、
 スピーディーな戦闘シーンがホントに魅力的。
 オートマを片手でガチャンとやるなんて、久しぶりに観たよ!
 んで、
 ジョンもしっかり撃たれているのがいいですね。
 あのスーツはちょっとズルい気もしましたが、無傷ではない、と。

 ローレンス・フィッシュバーンもイイ役で出るし、
 『燃えよドラゴン』のオマージュもあったりと、サービス満点。
 敵側が中ボス止まりだったのは気になりましたが、些細なコトです。
 アクション映画の新たな域へチャレンジする姿勢が、何より好感を持てます。

 次回作はボス級との連戦を描く、『死亡遊戯』か!?


 ワンちゃんは無事なので、安心してご覧ください。


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by y.k-ybf | 2017-07-20 22:09 | 映画 | Comments(0)

そんなに悪くはないよ。『ショーガール』


プレミアムプライス版 ショーガール blu-ray《数量限定版》

エリザベス・バークレイ,カイル・マクラクラン,ジーナ・ガーション,グレン・プラマー,ロバート・ダヴィ/映像文化社

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 商業的に大ゴケした上、ゴールデンラズベリー賞七部門受賞と、ほぼ総ナメ。
 名実共にアレな映画の代名詞として有名な本作。
 わたくしも全く観る気はありませんでしたが、
 偶々、
 ホントに偶々録画してあるのを見付けて、チャレンジしてみました。

 早速結論からゆーと、ぜんぜん出来の悪い映画じゃなかった。
 バーホーベン監督らしいクオリティを保持した、アメリカ向けのハリウッド映画でしたよ。

 じゃあ何が問題かってーと、「アメリカ向け」の部分。
 アメリカ人ってこーゆーのが好きなんでしょ?
 とゆー、
 ある意味、偏見が誇張された、
 ある意味、リアルな「アメリカ」の姿を、
 バーホーベンが底意地の悪さ全開で応えて作ってしまったのが、本作ではないのかな。
 無邪気な形で。
 エリザベス・バークレー演じる主人公のルックスも性格も、演技も含めた全てが計算された、
 (「アメリカ」の)不気味の谷に見えるのではないかな。
 だからこんなにも嫌われるとゆーか、
 意図的に嫌悪感を刺激してるよーにしか思えませんでした。
 だって、
 少女マンガのライバルキャラ…じゃなくて、
 主人公に嫌がらせをする為だけに登場して後半出番が忘れられるよーな四番手ぐらいのキャラが、主人公だからな。
 (しかも強力な主人公補正が常に発動してる状態だから、最悪な悲劇は免れる。)

 なので、
 逆によくここまでやったわ、バーホーベン、と、評価したい気持ちでございます。

 それと、
 劇中で明かされる主人公の過去を整理してみると、ロッキー山脈に沿うよーに南下しており、
 ラストは、ベガスからロスへ向かう車のショットで終わります。
 コレはつまり、
 ショービジネスが「舞台」から「スクリーン」へ移行した暗喩であり、
 もし続編があったならば、
 「ハリウッド」そのものを描くつもりだったのではないだろーか。

 とゆー、まったく意味のない予想であるが。


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by y.k-ybf | 2017-07-20 00:26 | 映画 | Comments(0)

『ハクソー・リッジ』


 戦争が狂気を正気に捉えるものならば、青年ドムは正気に盲信する狂気で人命を救う。
 反転する矛盾が蜷局を巻く苛烈な戦場を描くコトで、
 この映画は最も壮絶で凄惨な、真に迫る反戦映画になったと感じた。

 メル・ギブソン監督のバランス感覚とゆーかブレなさは、ちと異常なぐらいの才能に思える。

 ドムを聖人にはしない。
 信仰とは神の奇跡ではなく、
 人間の、誰もが持ちうる意志の強さだと、
 その為に全てが配置され、無駄が削ぎ落とされている。
 敵国である日本軍も、ナチスでさえも、かなりフラットに描いている点も重要で。
 もしココに「悪」が生じると、ドムの意志が歪んで伝わりかねない。

 そのブレない脚本、演出だからこそ辿り着く、
 あの安息日の祈りと、感動ではないだろうか。


 本作は、反戦映画である。


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by y.k-ybf | 2017-07-06 00:10 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo
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