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『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』 ※映画も原作も関連物までネタバレ


奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール Blu-ray 豪華版

妻夫木聡,水原希子/東宝

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 まず、
 公開時に出版された渋谷直角原作の「完全版(大幅加筆されている)」は読んでいないので、さておく。
 (それ以前の原作は読みました)


 出版業界への皮肉を(ユルく)交えた成長物語だった原作から枝葉を取り去り、
 かなり恋愛要素を中心に据えてきたな、とゆーもので。
 大根監督、
 そこを変えちゃうんだなと、思いました。

 狂わせガールのあかりが、
 ファム・ファタール的悪女になっているのも大きな変更点の一つで。
 ちょいリアルでエグい恋愛映画の面が強調されている。

 では何が原作から削られたかと云えば、民生ボーイである新米編集者コーロキの挫折。
 原作を知らずに観ると、
 最後、コーロキが号泣するのは失恋の苦い記憶が甦ったからと誤解するヒトがいたかもしれない。
 わたくしも観返して納得できたけど、
 あの号泣は、民生にもなれず情熱さえ失った悔恨の涙だろう。
 映画と原作が違うのは当然なのでそこを追求したいわけではないけど、
 「民生ボーイ」の結末を描くには不可欠な部分だと思うのですよ。物語のオチとして。

 そこで、編集長の件である。

 何故あの衝撃的な、
 編集長の正体が判明するシーンを軽くスルッと流してしまうのか。山場を潰してしまうのか。
 折角のミスリードまで台無しになっとる。
 コーロキにとって編集長は民生と並ぶ理想の存在であるからこその裏切りが活きるパターンなのに、
 そこを無駄にするのは改編以前に、作劇の問題のよーな気がする。
 ついでにゆーとエピローグのコーロキって、
 立派な人気編集者とゆーか文化人になって女流作家の恋人もいて順風満帆で、
 それでも立ち食いそばで号泣して悔いるって、どんだけ理想が高いんだよ。
 伝わらないよ、その想い!

 ここは原作だときっちり描いており、
 コーロキは編集者としては成功するけどイケ好かない奴になっていた、とゆー終わり方で、
 しかもその続きがある。
 同じく渋谷直角のコミックで、
 『カフェでよくかかっているJ-POPのボサノヴァカバーを歌う女の一生』収録の中編、
 「口の上手い売れっ子ライター/編集者に仕事も女もぜんぶ持ってかれる漫画」(タイトルまま)に、
 まさに悪役とゆーかサークルクラッシャー的役割としてコーロキ(案野丈)は登場する。
 嘗て自身の理想が砕かれたよーに。
 それ故の、「挫折」なのだ。

 (更についでの話をすると、
  あかりのキャラクターもかなり変わっていて、
  行動に自身の意図があり、
  原作でコーロキが吐露する心情を映画ではあかりが代弁していたり、
  じつは『カフェ(以下略)』の表題作の主人公カーミィとの共通点が感じられる。
  大根監督の狙いは、寧ろそこにあるんじゃないだろーか?)

 何度も云うけど、
 映画は独自の改編と修正を行い、原作とは違う形になっている。
 それが判っていても、
 削り残された部分が何かを主張していたり、気になることもあるのだ。

 この映画でコーロキが奥田民生を好きだった意味って、何なの?
 と。




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by y.k-ybf | 2018-07-25 23:16 | 映画 | Comments(0)

『ジュラシック・ワールド 炎の王国』


【チラシ付き、映画パンフレット】ジュラシック ワールド 炎の王国 J・A・バヨナ 監督

ジュラシック ワールド

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 「炎の王国」ではなく、正確には「炎に焼かれる王国」であった。
 原題のサブタイトルが「FALLEN KINGDOM」だし。
 誰が付けたんや? ってのはさておき。
 いつもの「ジュラ」でした。

 このシリーズの基本プロットはどれも似ており、
 こんなに違いのないシリーズは「男はつらいよ」ぐらいなんじゃないかと思えるが、
 スゴいのは四作目の「ワールド」がほぼリブートなのに続編とゆー定を崩さない徹底ぶり。
 実際五作目(本作)まで作られて、次作も決定してるとゆーのだから、
 恐竜は時代に左右されないコンテンツなのだなー。

 しかも本作ではシリーズそもそもの問題点に、
 改めてとゆーか新たな視点から踏み込んでおり、遂に次のフェーズへ進むのか!?
 と、期待しております。

 「猿の惑星」meet「ゴジラ」っぽい感じもしますが。。。


 あ、ブルーはいいこ。
 あんな映像見せられたら、たまりません。


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by y.k-ybf | 2018-07-25 22:58 | 映画 | Comments(0)

ハロニチワ赤ちゃん! 『グレースフィールド・インシデント』


 上司にタダで借りた別荘へ遊びに行ったら大変なことが起きる、
 ファウンド・フッテージ型のホラー。

 今回のカメラは、義眼。
 事故で片目を失った主人公の男性は、義眼に小型カメラを仕掛けます。
 ワイフへのサプライズの為に。。。

 隠し撮りの映像を見せられて喜ぶとゆー発想がイマイチ理解できませんが、
 安心してください、
 カメラはもう一台あります。
 友人が購入したばかりの最新型カメラを持参してくれました。
 また別荘へ着くと、
 ケータイの電波が圏外になるばかりか、勝手に動画を撮影する誤作動が起こるよーになります。
 なんたる好都合(映画的に)。
 防犯用の監視カメラもあるので、
 合計、かなりの数のカメラがスタンバっております。

 さあこい、怪奇現象!

 豪華な別荘に浮かれていると、上空スレスレに謎の飛行物体が落下してきました。
 こりゃ一大事だぜ! と、
 義眼にカメラを仕込んでるバカは、一目散に夜の森へ突貫し、落下物を発見。
 高熱だとか放射能だとか、
 誰もが真っ先に思い浮かべる危険性をすっ飛ばし、素手で落下物を掘り返すバカ。

 この落下物を巡り、恐ろしい何かと遭遇するのであった…。
 メデタシメデタシ。。。

 とゆーホラーなんですが。
 まず、
 カメラが多いのは助かるが、映像の切替が細かくて目が回る。
 同じ場所に二人と二つのカメラがあって、バシバシ切り替わるのはハッキリと辛い。
 現場の音声を使っていないのか、吹替みたいな違和感がずっと残る。
 演技が下手…なわけではないと思うけど、
 台詞やリアクションが劇ドラマのよーに過剰&不自然で、
 カメラもきっちり画角で映してくるし、効果音も付くし。
 「ファウンド・フッテージ」の疑似ドキュメント感は、最早皆無。

 「ビッグフット」、
 「ミステリーサークル」とゆー懐かしいネタを真顔でぶっ込んでくる姿勢には驚かされるが、
 例の落下物の正体が、
 宇宙人の○○ゃ○で、じゃあ追ってきたのは宇宙人の…?
 シャマランの『サイン』を思わせる、大胆な宇宙人の登場とドアップ。
 そして、
 えっ、みんな帰してくれるの!?
 ハッピーエンドなの!?

 とゆー前代未聞のラストを受け入れるには、一晩寝ないとムリでした。

 通常のスタイルのホラーだったなら、奇をてらった失敗作で済んだだろーけど、
 下手にファウンド・フッテージに手を出して、倍にしくじってる気がします。
 この認識の甘さが、個人的には最大の許すまじ! でした。
 (作品の作り自体はそこまで悪くないんだけどね、
  とゆー最後のフォロー)


 しかし、
 あの義眼カメラの音声って、どーやって録音したんやろ?


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by y.k-ybf | 2018-07-15 00:03 | 映画 | Comments(0)

チューバッカのベルトは武器ではないの? 『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』 ※ネタバレ


【チラシ付き、映画パンフレット】ハン ソロ スターウォーズ ストーリー  限定版

ハン ソロ スターウォーズ

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 先に公開された米国でコケたと聞き、少し身構えてしまいましたが、
 そんなに悪くない…とゆーか、普通に楽しめました。
 「スター・ウォーズ」に詳しくなくとも、全然平気。
 寧ろ、
 その間口の広さが批判の的になったのかも。

 オレたちのハン・ソロはあんなガキじゃねえ! と。

 確かに、
 もうちょいズル賢い一面や、口八丁で相手を出し抜く姿が足りなかった気もしますが、
 ヤングな頃のハン・ソロなので、そこに違和感は感じませんでした。
 それは次、
 この後からの話で、よりハン・ソロっぽくなるんじゃないの?

 その「次」はあるのか、判らないけども。

 つかね、
 キャラ云々より、ストーリーの山場の低さの方が気になりまして。
 正直、
 あ、コレで終わりか…とは思ってしまいました。
 こんな別れ方なんや、と。

 アイツが出てきたサプライズは最高でしたけどねー。
 (だからあの武器の刃は赤く光ってたのだね)

 次のスピンオフに予定されていた「オビ・ワン」は流れたよーだけど、
 どーせならこの続きを彼女(キーラ)視点にして、
 「シス」による「スター・ウォーズ」裏歴史にしたら面白くなるのでわ?

 それ観たい。


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by y.k-ybf | 2018-07-05 23:28 | 映画 | Comments(0)

むしろ、レコード・プレイヤー、の、ようなもの。


by yuki-yo
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