すこし、遡ります。
同じく『アメトーーク!』の、
まだ深夜にやっていた頃の企画に、「雛壇芸人」とゆーものがありました。
詳しいことは、
ここ、
を、参考にしていただきたいのですが、
「雛壇芸人」とはトーク番組などの準レギュラー的な存在で、
雛壇みたいなイスに座ってにぎやかしを行う芸人さんのことです。だいたい。
土田晃之、
大嫌いな品川庄司、カンニング竹山らがそれに該当するそーですが、
そこで大嫌いな品川が、
雛壇芸人とは斯くあるべきと、他の芸人さんが引くぐらい、
その(番組を盛り上げて、テレビに映る)テクニックを得意になって語っておりました。
当時は、
へー、そーなんだと、その計算高い部分も含めて笑ってみておりましたが、
今になってみて、
ここ数年で急速に拡大した「お笑いブーム」による弊害対策であったのかと、気付きました。
お笑いブーム。
芸人さんブームと言ったほうが適当でしょうか。
今や、芸人さんが出ていない番組のほうが少ないようにおもえるほどの、
まあ、
すでに末期症状のブームなんだけど。
おそらくは『M-1グランプリ』が発端だとおもわれますが、その中心は必然的に若手の芸人さんであった。
問題なのは、その「若手」の枠から漏れたキャリアの芸人さん。
例えば、ダウンタウン、爆笑問題など、
ブレイクしたり地位が確立した、キャリアのある芸人さんには関係のないことだけど、
十年前後の、ベテランでもなく、若手でもない層の芸人さんらにとっては、
この打ちよせてくる波は、深刻な問題として映ったことでしょう。
地位も実績も、実力も、「天素」のような強力なパイプも後ろ盾もない。
そこで必要から生まれたのが、
何かに特化することで食らいつく、「専門的な芸人」である。
一番分かり易い例が、
何度となく名前が挙がっている、土田晃之と大嫌いな品川なんだけども。
本職である「お笑い」からはすこし外し、リポーターや雛壇に並んだり。
サッカーの番組に出たり、映画の宣伝番組や、アニメ特番に出たりと。
以前、
ダチョウ倶楽部の寺門ジモンが通販系の番組によく出ていたけれど、これが走りだったかもしれません。
ともかく、そーしてテレビに出続ける、食らいつくことが目的あると。
そのバリエーションとして、
ガンダム、ファミコン、アイドル、サッカーなど各芸人さんが、発生したのではないでしょうか。
なので、
彼らが本当に好きだとか、真性マニアだとか、
浅知恵とか付け焼き刃とか、あまり関係がないのかもしれません。
観ていて気持ち悪いけど。
そこで、で、ございます。
何かに特化すれば番組に出れる。
となれば、
何かに詳しいほうが、競争に勝ち残れるわけで、
ここで重要になるのがそのためのブレーン。下っ端連中の存在であります。
さらに続きます。